手動ステージ 関連

手動ステージ 関連

ステージの取り付け方法

ステージを取り付ける部品の平面精度を出すようにお願いします。ステージによって、構造上取り付ける部品の平面精度が出ていないと、ステージ本来の精度が発揮できないときがあります。外観上、取り付け穴の見える製品については説明を省略します。
X軸、X・Y軸ステージ
操作部取付位置サイドタイプ
 
 
操作部取付位置センタータイプ
  1. マイクロメータヘッドを取り外し、クランプねじが緩んでいることを確認してください。
    X・Y軸ステージはX軸(下軸)を確認してください。
  2. クランプねじを緩めるときは、テーブルがスプリングの力によって強く戻りますのでご注意ください。
  3. テーブルを手で取り付け穴が現れるまで移動させ、付属の取り付けねじを入れ仮止めします。
  4. テーブルを手で反対側へ取り付け穴が現れるまで移動させ、付属の取り付けねじを入れ固定します。
  5. 再度反対方向へテーブルを移動し、仮止めしていたねじを本固定します。
ステージには、クランプねじ、マイクロ台、マイクロ当てを外さないと、取り付け穴が現れないものがあります。

取り付け穴が現れない場合は、取り外して行ってください。
マイクロメータヘッドがステージの中心に取り付いているものは、マイクロ台を取り外してください。

マイクロメータヘッドがステージの側面に取り付いているものは、マイクロ当てを取り外してください。

ステージを取り付けた後に、マイクロ台、マイクロ当てを取り付けてください。マイクロ台、マイクロ当ての取り付けは、ステージ本体に対して平行や直角をなるべく合わせるように取り付けてください。

厳密に合わせなくてもステージの精度に影響はありません。
回転ステージ
  1. テーブル面に、ねじ穴とは別に取り付けねじ落し穴が開いています。
    クランプがされていないことを確認してください。
  2. テーブルを回して取り付けねじ落し穴を取り付け穴の位置へ合わせ、取り付けねじを入れ仮止めします。これを取り付け穴の数だけ行ってください。
  3. 再度テーブルを回し、取り付けねじ落し穴を取り付け穴の位置へ合わせ、ねじの本固定を全て行ってください。
傾斜ステージ
  1. クランプねじが緩んでいることを確認し、テーブルをハンドルで取り付け穴が現れるまで移動させ、付属の取り付けねじを入れ仮止めします。
  2. テーブルをハンドルで反対側へ取り付け穴が現れるまで移動させ、付属の取り付けねじを入れ固定します。
  3. 再度反対方向へテーブルを移動し、仮止めしていたねじを本固定します。

ステージを精度良く設置するには

ダイヤルゲージを使用した取付方法(弊社推奨の取り付け方法です。)
ステージ取り付け部付近にお客様が設けた基準面と、ステージの走りが平行となるようダイヤルゲージを使用して、ステージを矢印方向へ動かしながら平行度を測定し、ダイヤルゲージの変位が最小となるよう取り付けて下さい。
ステージの加工基準面を使用した簡易的な取付方法
ハイグレードステージは、下図のような加工基準面を持っています。

ステージを設置する際に、設置したい箇所の基準面や基準ピンなどに、この加工基準面を突き当てて取り付けることで、簡易的に平行を合わせて設置することが可能です。

<ハイグレードステージの基準面>

ステージへ治具や部品などを取り付ける際のご注意

ステージに取り付ける部品の平面精度にご注意下さい。

ステージによって、構造上取り付ける部品の平面精度が良く出ていないと、ステージへ悪影響を及ぼし、本来の精度が発揮できない場合があります。

ステージへの部品などの取り付けは、テーブルを手などで押えて行ってください。移動ガイドに許容以上の負荷がかかりますとガイドに傷が付き、精度が低下します。ステージへの部品などの取り付けを先に行い、ステージの取り付けを後に行うことをお勧めします。

使用環境

手動ステージをご使用の際は、使用環境にもご注意ください。温度の極端に高いところや低いところ、温度変化の激しいところ、ほこりの多いところなどでの使用は避け、下記の温度/湿度でご使用ください。

温度: 10 ~ 40℃
湿度: 20 ~ 80%RH
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