スペイシャルフィルタはレンズとピンホールで構成され、レンズの集光位置にピンホールを配置することでゴミやレンズのキズなどにより発生する干渉縞を取り除き、ノイズのない綺麗に整形された拡散光を作るために使用されます。スペイシャルフィルタは空間フィルタリング(Spatial filtering)に使用する器具であることから、このように呼ばれています。
スペイシャルフィルタで使用するレンズは、顕微鏡用の対物レンズが使用されます。これは短焦点距離(数㎜)、球面収差が補正してある、などの理由からです。ピンホールは使用する光源の波長、対物レンズ焦点距離から計算され、適切な直径のもの(数㎛~50㎛程度)を使用します。
使用するピンホール直径は次の計算式から求めます。