1. 各定盤の特長
精密除振台の定盤として、①スチールコアー定盤、②石定盤、③鋳鉄定盤、④鋼材+コンクリート定盤の4種類を用意しています。
これらのうち、スチールコアー定盤は主に光学実験用として、石定盤および鋳鉄定盤は精密機械・部品組付用に使用されています。
またスチールコアー定盤のうち、定盤のコンプライアンス(動的特性)をおさえたい場合には、減衰付スチールコアー定盤SHDシリーズをご使用ください。同様に、共振周波数をあげる場合には、同じ曲げ剛性を持っている定盤では軽量であることが必要になりますが、コアの質量は定盤質量の5~10%と軽量なため、上下面板を厚くするよりもコア高さ(定盤厚み)を増やすことが必要と思われます(当カタログ記載以外についてはお問い合わせください)。
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長所 |
短所 |
スチールコア定盤 |
1)軽量 2)高い静的、動的剛性(減衰付) |
1)平面度 |
3)形状自由度 4)着磁性 |
2)外乱(風圧、音圧)に影響を受ける |
5)タップ加工 6)複合的に減衰を付加可能 |
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石定盤 |
1)平面度 2)質量効果 |
1)着磁性 |
3)長期安定性 4)耐摩耗性 |
2)タップ加工が高価 |
鋳鉄定盤 |
1)安価 2)平面度 |
1)減衰 |
3)形状自由度 4)タップ加工 |
2)錆 |
5)質量効果 6)着磁性 |
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コンクリート定盤 |
1)安価 2)大型構造物 3)質量効果 |
1)均一性 2)吸湿性 3)経年変化 |