干渉縞は使用する光の波長、重なり合う光の交差角によりその間隔(干渉縞の間隔)が決まります。
d:干渉縞の間隔 λ:使用する光の波長 θ:重なり合う光の交差角 とするとき
d=λ/2sin(θ/2)
この式より、交差角θが大きいほど、また、使用する波長が短いほど干渉縞の間隔dが小さく(狭く)なります。
例としてλ=0.6328μm・θ=180°のときd=0.3164μm、λ=0.6328μm・θ=90°のときd=0.4475μmとなります。
干渉縞の間隔を1mmにしたいという場合には、交差角θ=0.036°にする必要があります。
レーザー光は干渉させる、干渉縞を作るのに理想的な光です。
(直線偏光出力のレーザー光源からの)レーザー光は通常数百mmの可干渉距離を持っていますので、干渉計をはじめとして、ホログラフィなどに利用されます。
このとき、直線偏光化されたレーザー光でないと干渉させたり、干渉縞を作ることができません。
また重ね合わせる2つの光が同じ偏光状態である必要があります。直線偏光出力のレーザー光を偏光素子(偏光ビームスプリッタ等)で偏光成分(P偏光とS偏光)で分けてしまった場合には、同じ偏光状態に戻す必要があります。
直線偏光出力のレーザー光を利用する場合でも、2台のレーザー光源を使用しても干渉させることはできません。
1つのレーザー光源から出たレーザー光を2つに分けて、レーザー光の可干渉距離以内の光路長差で再び重ね合わせる必要があります。